札幌と他の都市との家賃動向の比較分析

こんにちは、川上技建です🌳

北海道の苫小牧市で住宅の新築工事、リノベーション工事、リフォーム工事、アパートなどの設計・施工を手がけています。


本日は札幌と他都市を比較して家賃動向の比較をしていきます。



はじめに


2023年5月の家賃動向に関する調査結果が発表されました(アットホーム調べ)。日本全国的に家賃が高騰している中、札幌市の家賃動向は特異なものであることが報じられています。この記事を読むことで、札幌市の家賃動向について最新の情報を知ることができ、今後の家賃動向についても解説しており、札幌市での住まい探しや不動産投資などに役立てることができます。



1. 全国的な家賃動向


全国的な家賃動向は上昇傾向にあります。特に、東京23区・埼玉県・千葉県・名古屋市・大阪市・福岡市の7エリアでは、マンションの平均募集家賃が全面積帯で前年同月を上回っています。また、カップル向きのマンションは6カ月連続、ファミリー向きのマンションは5カ月連続で全10エリアで前年同月を上回っています。アパートについても、ファミリー向きが9エリアで前年同月を上回り、カップル向きが8エリアで前年同月を上回っています。


最近の家賃の上昇は、特に首都圏や大都市圏で顕著で、東京23区や神奈川県、千葉県、埼玉県などでは、家賃が年々上昇しています。これは、人口の集中や都市開発の進展によって、需要が高まっているためです。また、家賃の上昇には、消費税の増税や人件費の上昇など、様々な要因があります。特に、新型コロナウイルスの影響によって、物流コストの上昇や建設資材の高騰などが起こっており、家賃の上昇にも影響を与えています。



2. 札幌市の家賃動向は特異?


札幌市の家賃動向を見ると、他の都市と比較して特異的な動きを見せています。 アパートの家賃については、ファミリー向けが全国的な上昇傾向に対して、札幌市だけが同月を下回り、家賃が一部で下落しています。また、カップル向けについても札幌市と名古屋市の2エリアだけが同月を下回っています。



3. 家賃動向に影響するもの


札幌市の家賃動向の視点にある課題を探るためには、様々な視点からの分析が必要です。その一つとして、新型コロナウイルスの影響が大きいと考えられます。コロナ禍における飲食の間でリモートワークの増加に伴う単身ニーズの把握もあり、厳しい市況となったという報告もあります。


また、札幌市の主要産業である観光業の回復とともに、一定量整備されたリモートワークがどの程度継続されるかも家賃動向に影響を考慮して考えられます。今後、動向にどのように影響を与えているのか、詳細な調査と分析が求められます。



4. 札幌市の家賃動向の今後


家賃動向の予測を立てるためには、今後のデータ分析が重要になります。 札幌市や北海道の主な景気指標を時系列にまとめたデータなどを参考に、札幌市の経済の動きを詳しく分析することで、より具体的な予測を立てることが可能となります。


札幌市は北海道内の高い集客力の影響を受けていると報告されており、現在来道客数は緩やかに増加しているため経済指標は全体的に持ち直しの傾向があります。新型コロナウイルスの影響が続く中、札幌市の賃貸動向は引き続き注視が必要です。 特に、リモートワークの早期や観光業の回復など、社会全体の動きと密接に関連しているため、これらを踏まえつつ札幌市の家賃動向の今後については深く調査する必要があります。


出典:2023年5月 全国主要都市の「賃貸マンション・アパート」募集家賃動向