結露した窓ガラスが気になる方へ 簡単自宅対策11選!

こんにちは、川上技建です🌳北海道の苫小牧市で住宅の新築工事、リノベーション工事、リフォーム工事、アパートなどの設計・施工を手がけています。

寒い冬になると、住宅の窓ガラスや壁に水滴が付着する「結露」が発生しやすくなります。結露を放置していると、カビやダニが発生して健康被害につながる可能性があります。そこで、結露が起こるメカニズムと原因、対策法について詳しく解説します。




■ 結露現象が起こりやすい部屋の共通点


結露とは、暖かく湿った空気が冷やされることで空気中の水蒸気が水滴となって凝結する現象のことです。外気温が低い冬場は、屋内の暖房によって室内は高温多湿な状態になります。この暖かい空気が冷たいガラスなどに触れると、水蒸気が水滴となって付着してしまうのです。


結露が発生しやすい部屋の特徴


結露が発生しやすい部屋には、以下のような特徴があります。

・換気が悪く、湿気がこもりやすい

・断熱性が低く、室内外の温度差が大きい

・日当たりが悪く、室温が低めの部屋

・洗濯物の干し方が悪く、湿気が多い


このような部屋では、空気中の水蒸気量が多く、ガラスなどへの熱伝導率が高いため、結露が発生しやすくなります。北向きの部屋や押入れの奥など、温度・湿度が不安定な場所も要注意です。




■ 結露の水滴が建物に与える悪影響とは



結露の水滴が建物内に付着したまま放置されると、以下のような問題が発生します。


・カビやダニが発生しやすくなる

・木部が腐敗したり、鉄部がサビたりする

・天井や壁にシミや汚れが付着する

・畳が傷みやすくなる

・シックハウス症候群が発症する可能性がある


このため、結露は可能な限り発生自体を防ぎ、発生した場合は速やかに拭き取る必要があります。




■ 結露問題に悩む人必見!効果的な防止策10選



結露を防ぐ有効な対策法を以下に紹介します。状況に合わせて取り入れていきましょう。


1. 換気を定期的にする

朝の冷え込み時や夕方の湿り気た時間帯に、窓から空気の出入りを促します。結露しやすい季節は1日2回以上の換気がおすすめです。

2. 過剰な加湿を控える

加湿器の設定は適正な水分量を心がけ、40~60%の範囲を維持するようにします。

3. 施工で、室内外の温度差を小さくします。

二重窓の設置や断熱フィルム、カーテンの施工で、室内外の温度差を小さくします。

4. 除湿機を使用する

窓際に設置し、過剰な湿気を外気に抜きます。

5. エアコンの除湿モードを活用する

加湿した場合は除湿運転で湿度調整。マイナスの除湿能力も高いのでおすすめです。

6. 結露部分を拭き取る

吸水性抜群のマイクロファイバークロスが水滴を素早く吸い取ります。

7. 住宅の断熱改修で結露を防ぐ

根本的な結露対策として、住宅の断熱性能を高める改修も検討できます。

8. 窓の二重サッシ化

内窓と外窓の間に空気の層を設け、断熱性と気密性を高めます。


9. 外壁や天井の断熱材施工

グラスウールやロックウールなどの断熱材を外壁内に充填。防湿効果も高いポリエチレンフォームがおすすめです。

10. フローリングの断熱化

在来フローリングの下に、断熱シートと裏打ち断熱材を設置します。


11. 屋根裏の断熱材施工

熱の逃げが激しい屋根裏には、厚さ50mm以上の断熱材を設置するのが理想です。




■ まとめ


結露は建物内に様々な問題を引き起こす恐れがありますが、結露を防止するためにはいくつかの効果的な方法があります。まず、定期的な換気を心掛け、朝や夕方の湿度の高い時間帯に窓を開けて空気の入れ替えを行うことが重要です。また、適切な加湿管理や温度差の縮小も結露対策に効果的です。除湿機やエアコンの除湿モードの活用もおすすめです。


さらに、結露部分の水滴を定期的に拭き取ることで、結露の影響を最小限に抑えることができます。また、住宅の断熱改修による結露防止も重要な対策です。窓の二重サッシ化や外壁、天井、フローリング、屋根裏の断熱材施工など、断熱性能を高める取り組みは結露問題を根本的に解決する手段となります。


結露を防ぐためには、状況に合わせて適切な対策を組み合わせて取り入れていくことが重要です。快適で健康的な住環境を保つために、結露に対する意識と予防策をしっかりと持ちましょう。結露問題を解決することで、建物の健康と耐久性を守り、快適な生活を実現することができます。