北海道でマイホームを建てるならこの季節!ベストシーズンとは?

こんにちは、川上技建です🌳北海道の苫小牧市で住宅の新築工事、リノベーション工事、リフォーム工事、アパートなどの設計・施工を手がけています。


マイホームを建てるタイミングは、気候条件やスケジュールなど、様々な要因を考慮する必要があります。天候の良い春先がイメージしやすいですが、実際には工事スケジュールとの兼ね合いで、秋口がおすすめのケースも少なくありません。ここでは、マイホーム建設の適期を考えるうえでのポイントコンクリート打設に最適な気温条件を確保打設に最適な気温条件をご紹介します。



マイホーム建設時のコンクリート打設と気温管理


マイホーム建設で最も気になるのは、基礎工事時のコンクリート打設です。コンクリートの強度発現には、15~25°Cの気温条件が最適とされています。厳冬期の氷点下や酷暑期の高温は、コンクリートの凝固不良やひび割れを引き起こします。梅雨時の降雨も固まりかけのコンクリートに悪影響があります。気温の影響を受けにくい春先や秋口が、基礎工事には適していると言えそうです。


コンクリート打設時の気温管理は大変重要です。気温が高すぎるとコンクリートが早く固まり過ぎてしまい、ひび割れが発生しやすくなります。逆に気温が低すぎると、凝固に時間がかかりすぎてコンクリートの強度が不十分になる可能性があります。気温15~25°Cの環境を何とか確保することが、コンクリート打設には理想的な条件といえます。



北海道の新築住宅建設における最適な季節


北海道では、新築住宅を建設するのに適したシーズンは以下の通りです。


春(4月~5月)

北海道の春は、穏やかな気候であることが多く、新築工事に適した季節です。気温が上昇し始めるため、基礎のコンクリート打設がしやすくなります。また、梅雨の少ない北海道では雨天の影響も少なく、木工事などもスムーズに進められます。夏の暑さに入る前に工事を開始するメリットもあります。


秋(9月~11月)

北海道の秋は気温が下がり始めるものの、まだ夏の暑さは残らないため、工事しやすい季節です。基礎工事も秋口は適切な気温で行えます。冬が近づくにつれて工事は困難になるため、できるだけ秋の早いうちに工事を終えるのがベターです。


冬(12月~2月)

北海道の冬は気温がマイナスに下がる日が多く、基礎のコンクリート打設には気をつける必要があります。南向きの日当たりの良い場所を選び、気温管理に努めることで冬でも工事は可能です。


以上から、北海道では春先から秋口にかけての時期が新築工事に適しています。季節ごとの気候特性を考慮し、適切な時期を選ぶことが大切です。気温変化が大きい北海道では、シーズンに合わせた工事計画が欠かせません。




新築住宅の工事期間と入居時期の調整


新築住宅の工事期間は、通常4~5ヶ月程度。引っ越ししたい時期に合わせて、逆算で着工時期を設定する必要があります。入居を学期変わりに合わせたいケースでは、春先に着工し秋口に完成を目指す、といったスケジュールが一般的です。ただし、春先は工務店も忙しい時期。ゆとりをもった家づくりをしたいなら、着工を少し早めることも検討しましょう。


工事スケジュールと希望の入居時期との間にゆとりを持たせることが大切です。余裕のあるスケジュールなら、家づくりの段階で細かな要望を反映させることもできます。逆に時間的な余裕がない状況では、工事が追い込み気味になり、細かな配慮が行き届かなくなる可能性もあります。


ゆとりある工事期間を確保するためには、工務店と設計士との打合せをできる限り早い段階から始め、細部の検討に十分な時間をかけることがポイントになるでしょう。



空調設備工事の最適な季節と気温の影響


空調設備や配管工事などは、夏の高温時に施工することが困難です。できるだけ涼しい時期にこれらの工事を終えておくことが望ましいでしょう。


エアコンなどの設備工事は、高温多湿な環境だと効率も良くありません。冷房が必要不可欠な作業になってしまいます。逆に温度が下がり過ぎると、配管などの金属材料を扱いにくくなる側面もあります。


空調設備以外でも、給排水設備や電気配線などは、外気温の影響をある程度受けてしまいます。できる限り過酷な暑さ寒さを避けた上で、設備工事に着手するのが無難といえるでしょう。




自然光や通風を活かした家づくり


季節の変化を活かした家づくりも大切です。例えば、南面の大きな窓を設ければ冬の少ない日射を取り入れられます。夏の通風や採光を考えて、窓の位置や形を検討するのもいいでしょう。


日照や通風などを考慮した家づくりは、快適な住環境とエコな家庭を実現する近道です。窓のデザインや配置を工夫することで、光熱費の削減や冷暖房負荷の低減を図ることができます。


南側に大きな窓を設置して冬の日射を取り入れる一方で、夏の直射日光を遮るための日除けを設置する、といった配慮は欠かせません。バルコニーに適切な庇を設けることで、夏の過剰な日射を防ぎつつ冬季の日差しは遮らない、といった使い分けが可能となります。


マイホーム建設の最適時期は、気候条件やスケジュールのほか、家づくりの方向性によっても変わってきます。いろいろな条件を総合的に勘案して、無理のない計画を立てることが大切です。