薪ストーブの選び方と導入前に知っておくべき重要ポイント

こんにちは、川上技建です🌳北海道の苫小牧市で住宅の新築工事、リノベーション工事、リフォーム工事、アパートなどの設計・施工を手がけています。


寒い冬を迎えるとともに、暖房の必要性が近づいてきます。 ガス、電気、オイルなど様々な暖房方法がありますが、今回は薪ストーブについてです。炎の美しさや遠赤外線による体の芯からの温かさなど、薪ストーブにはメリットがたくさんあります。


薪ストーブ導入は少しハードルが高いかもしれませんが、メリットやデメリットを知ったうえで、検討していきましょう!



■ 薪ストーブって?


薪ストーブは、薪を燃やして発生する輻射熱を室内に放射し空気中に温かい空気が広がることで、部屋や身体を暖める暖房器具です。以前より多くの家庭で使われてきましたが、最近では環境への配慮やエネルギー効率の視点から再注目されています。]



■ 薪ストーブのメリット


薪ストーブのメリットは次のとおりです。


- 遠赤外線の輻射熱で体を芯から温めてくれる

- 電気やガスを使わず、停電時にも使用できる

- 大きな空間を暖めることができる

- 光熱費が節約できる

- 料理ができる

- 洗濯物が乾きやすい

- 環境に優しい

- 炎のゆらめきでリラックスできる



薪ストーブのデメリット


一方、薪ストーブのデメリットは次のとおりです。


- 部屋が暖まるまで時間がかかる

- 初期費用が高い

- メンテナンスの手間・費用がかかる

- 薪集めや薪割りが大変

- 煙突掃除などのメンテナンスが必要

- 設置費用が高い



暖炉やペレットストーブとは何が違うの?


暖房器具には、薪ストーブの他に暖炉やペレットストーブなどもあります。それぞれの違いを見てみましょう。


暖炉は一般的に木材(薪)、石炭、天然ガス、電気、ペレット、またはエタノールなどさまざまな燃料を使用します。燃焼によって熱を発生し、部屋を暖めます。煙突は燃焼中に発生した煙や排気ガスを建物の外に排出する役割を果たします。煙突は通常、建物の外部に伸び、屋根から突き出ています。


一方、ペレットストーブは薪ストーブに似た形状をしていますが、燃料として木質ペレットを使用します。ペレットストーブは木質ペレットと呼ばれる小さな円筒状の燃料を使います。これらのペレットは木材の切りくずや圧縮された木材から作られ煙が少なく、また薪の調達が不要なため、手軽に使えます。



薪ストーブの維持にかかる費用はどれくらい…?


> 薪ストーブ本体の費用

薪の本体価格はそのサイズ、デザイン、製造元によって異なります。 一般的に、高品質で装飾的な薪ストーブは高価で、基本的なモデルは比較的安いです。 本体価格は5万円程度のものから20~70万程度の物など、ものによって金額が大きく変わるため、自分の気に入るデザインを早めに探しておくのもいいのかもしれません。


> 煙突と設置費用

薪ストーブを設置するためには、適切な煙突や排気システムが必要です。炉台を含めた設置工事は5~40万円程度、煙突の設置工事は40~70万円程度の予算が必要になりそうです。


> 燃料費

薪ストーブの運用には燃料として薪が必要です。薪の価格は地域や木材の種類によって異なります。木の種類も様々あり、乾燥の具合や使用する量によって自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。


> メンテナンス費用

薪ストーブは定期的なメンテナンスが必要で、煙突の掃除やストーブ本体の清掃が含まれます。メンテナンスを専門家に依頼する場合、2~5万円程度の費用がかかるとされています。



導入前に知っておくべき重要ポイント


> 設置場所の検討

薪ストーブは一度設置すると簡単に移動できないため、設置場所を慎重に選びましょう。 家全体を暖めるため、リビングなどの中心的な場所が最適ですが、生活導線や家具の配置も考慮に入れて選びましょう。


> 煙突の必要性

薪ストーブを設置するには煙突が必要です。煙突の位置や高いさを考えて、近隣に迷惑をかけないようにしましょう。屋根より高く設置することが基本で、屋根出しや壁出しなどの方法があります。設置場所と合わせて検討しましょう。


> 気密性の注意

高気密な住宅で薪ストーブを使用する場合、気密性との調和が必要です。窓を開けたり、自然給気口を設けたりすることがございます。気密性の高い住宅との組み合わせには専門家のアドバイスが必要です。


> 外気導入の検討

高気密な住宅での薪ストーブの導入を検討する場合、外気を直接導入できるタイプの薪ストーブを検討しましょう。効果的に運用できます。


これらの要点を検討し、薪ストーブの導入を検討する前によく理解しましょう。また、薪ストーブの導入にあたっては、専門家や施工会社との相談が重要です。