こんにちは、川上技建です🌳
北海道の苫小牧市で住宅の新築工事、リノベーション工事、リフォーム工事、アパートなどの設計・施工を手がけています。
今回のテーマは「マイナス金利政策解除と住宅ローンについて」です。
2024年3月にマイナス金利政策が解除されたことが話題になりました…!
「マイナス金利が解除されると住宅ローンの金利はどうなるの?」
「いまから新築住宅を購入しようと思っているけど、住宅ローンはどうしたらいい?」
そのような不安や疑問を抱える方々のために、今回はマイナス金利解除の住宅ローンへの影響と対策をわかりやすく解説します。
▼目次
【住宅ローンはどうなる?】マイナス金利解除による影響を分かりやすく解説!
【結論】住宅ローンの変動金利型は注意
まず結論からいうと、「変動金利型」の住宅ローンはマイナス金利解除の影響を受ける可能性があります。
マイナス金利が解除されたことによって、銀行が企業や個人にお金を貸し出すための金利を引き上げる可能性があるからです。
これから新しく家を購入する人は、変動金利型の住宅ローンを検討する場合、今後の金利上昇のリスクを考えたうえで比較・検討する必要があります。
一方、すでに変動金利型の住宅ローンを組んで、新しい家を購入している人は、この機会に住宅ローンを見直し変動金利型から固定金利型に借り換えを行うなどの対策をとることもできます。
ただし、借り換えには手数料が発生することや、金利がどの程度上昇していくのかどうかは不明確な点が多いことに注意しましょう。
ここからは「金利」という言葉の意味から「マイナス金利政策」の内容について詳しく解説します。
金利の基本知識
「金利」とは、お金を借りるときに払う「お金のレンタル料」のことです。
例えば、銀行から10万円を借りて金利が年間10%だとすると、1年後には借りた10万円に加えて金利10%分の1万円を銀行に返す必要があります。
この1万円のことを「利息」といいます。
マイナス金利政策とは?
「マイナス金利政策」とは、日本経済を活性化するために日本銀行(中央銀行)が2016年に導入した政策のことで、銀行などの金融機関が保有する日本銀行当座預金の一部に-0.1%の金利が適用されました。
日本銀行がマイナス金利政策を実施すると、銀行が日本銀行にお金を預けても受け取る利息がなくなるため、預けた方が損をしてしまいます。
その結果、銀行は持っているお金を日本銀行に預けるのではなく、企業や個人に貸し出して利益を得ようと動くことになり、貸し出し金利が下がり、企業や個人は銀行からお金を借りやすくなりました。
企業はこの低い金利で借りたお金を使って投資を行い、個人は住宅ローンを利用して家を購入するなどの消費活動を行います。
これにより、経済全体が活性化され景気が上向きになることが期待されます。
【住宅ローン解説】固定型と変動型とは
住宅ローンは主に以下の4種類があります。
1.全期間固定金利型
2.固定金利期間選択型
3.変動金利型
4.フラット35
それぞれ1つずつ説明していきます。
固定金利型住宅ローン
このタイプのローンでは、契約時に決めた金利がローン期間全体を通して変わりません。
金利の変動リスクを避けたい方に適しています。
将来の返済額が予測しやすく、計画的に返済を進めたい方に人気です。
固定金利期間選択型住宅ローン
ローンを組む際に、最初の数年間(通常は1、3、5、10年など)は固定金利が適用されます。この期間中は、市場の金利変動に関わらず、契約時に設定された金利で返済が行われるため、金利の上昇リスクから守られます。
変動金利型住宅ローン
変動金利型住宅ローンは、契約時に設定された周期(通常は1年またはそれ以下)ごとに金利が見直されます。
このタイプのローンは、金利が上下するリスクがあり、変動金利型ローンを選択する際には、金利の変動に対する理解と、それが返済計画にどのように影響を与えるかを十分に検討する必要があります。
マイナス金利政策が実施されていた時は住宅ローンの金利が低く、その中でも変動型の住宅ローンは固定型の住宅ローンよりも金利が低く設定されていることから人気がありました。
令和4年度時点では、およそ8割の人が「変動金利型」の住宅ローンを選んでいます。
出典:国土交通省「民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書」より
変動金利型住宅ローンの返済方法
変動金利型住宅ローンには主に2つの返済方法があります。
1. 元利均等返済
元利均等返済は、住宅ローンの最も一般的な返済方法で、毎月の返済額が元金と利息を合わせた一定額となります。
ただし、変動金利型の場合、金利の見直し時に返済額が変更されることがあります。
2. 元金均等返済
元金均等返済では、元金の返済額は毎月一定ですが、支払う利息が残る元金額に依存するため、返済額が月ごとに変動します。
この方法では、初期の返済額が元利均等返済に比べて多くなることがありますが、金利が変動しても元金の返済額は変わりません。
フラット35
CMで目にすることも多い「フラット35」は、全国300以上の金融機関が住宅金融支援機構と提携して扱う最長35年間固定金利で借入れが可能な住宅ローンです。
契約時からずっと同じ金利で返済をすることができるため、将来を見据えた計画的な返済プランを立てることができます。
固定金利とフラット35の違いとは?
フラット35は、民間の金融機関ではなく住宅金融支援機構が扱う住宅ローンです。
安心できる住まいづくりを応援するため、民間の住宅ローンと異なり、住宅の断熱性・耐久性等の技術基準を機構が定め、お客さまの住宅がその基準を満たしているかどうか第三者機関が行う物件検査によりチェックをしています。
融資タイプにより住宅の技術基準は異なります。
引用:【フラット35】技術基準・検査ガイドブック-2023年7月版-
まとめ
長くなったので、いままで説明してきた内容をまとめます。
・新しく家を購入する人は、「変動金利型住宅ローン」に注意
・すでに住宅ローンを組んで持ち家がある人は、金利を比較して借り換えることも検討する
・住宅ローンには様々な種類があるため、プロに相談して長期的な視点で返済計画を立てることが重要
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