こんにちは、川上技建です🌳
北海道の苫小牧市で住宅の新築工事、リノベーション工事、リフォーム工事、アパートなどの設計・施工を手がけています。
注文住宅を建てる際に気になるのが「固定資産税」。土地や建物の評価額に基づき計算される固定資産税は、家を持つ以上、毎年支払う必要があります。しかし、どのように評価され、税額が決まるのかを具体的に知っている人は意外と少ないかもしれません。
そこで今回は、創業35年以上の実績を誇る川上技建が、固定資産税の仕組みや計算方法、支払いの流れについて詳しく解説します。
注文住宅について相談したい方はぜひ川上技建までお気軽にお問い合わせください。
▼目次
固定資産税とは?
固定資産税は、毎年1月1日時点で土地や建物を所有している人に課される税金です。この税金の対象となるのは「固定資産課税台帳」に登録されている所有者で、納められた税金は地方自治体の運営費用に充てられます。
税額は、所有する固定資産の「固定資産税評価額」を基に算出されます。この評価額は市場価格ではなく、自治体が独自に設定する金額です。また、評価額は3年ごとに見直される仕組みのため、土地や建物の価値が急激に変動しても、すぐに税額が変わることはありません。
固定資産税を支払うタイミング
固定資産税の納税通知書は、自治体から毎年4月から6月頃に郵送されます。支払い方法は、一括払いと分割払いから選択でき、分割払いを利用する場合、一般的な納付期限は次のように設定されています。
第1期:5月末頃
第2期:7月末頃
第3期:12月末頃
第4期:翌年2月末頃
ただし、地域によって納付期限が異なる場合があるため、通知書をよく確認しましょう。
固定資産税の支払い方法
固定資産税は、現金での支払いをはじめ、手間を減らしたい人向けの口座振替やスマホ決済など、さまざまな方法で納付できます。
1.現金での支払い
現金で支払いたい場合は、納税通知書と一緒に送られてくる納付書を使って手続き可能です。市区町村の窓口や金融機関、さらに全国のコンビニエンスストアで対応しています。
2.口座振替
毎年の手続きが面倒と感じる方には、口座振替が便利です。銀行や市区町村で事前に登録を済ませれば、固定資産税が納付期限にあわせて指定の口座から自動的に引き落とされます。納め忘れの心配がなく、手間を大幅に減らせるのが魅力です。
3.オンライン決済
最近では、インターネットバンキングやスマートフォン決済を利用して固定資産税を支払う方法が一般的になりつつあります。オンライン決済は、時間や場所を気にせず手続きできるためとても便利です。
インターネットバンキングを利用すれば、自宅や外出先などで直接口座から納付できます。専用サイトにアクセスし、納付書の情報を入力するだけで手続きが完了するシンプルな方法です。
また、PayPayや楽天ペイなどのスマートフォン決済アプリを使えば、納付書に記載されたバーコードをスキャンするだけで支払いが可能です。忙しい方や手間を減らしたい方には、オンライン決済が最適な選択肢と言えるでしょう。
土地と建物の固定資産税の計算方法
固定資産税は、課税標準額(固定資産税評価額に特例や軽減措置を適用した後の額) に税率(原則1.4%)を掛けて算出します。
固定資産税評価額は、各自治体が「固定資産評価基準」に基づいて算出し、3年ごとに見直されます。
- 土地の固定資産税の計算方法
- 建物の固定資産税の計算方法
それぞれ詳しく見ていきましょう。
土地の固定資産税の計算方法
土地の評価額は、市場価格(公示価格)の約70%を目安に算出され、評価額は、土地の用途(例:宅地、農地など)、広さ、立地条件などを基に決まります。
住宅用地については、税負担を軽減する特例措置があり、以下のように課税標準額が大幅に軽減されます。
200㎡以下の住宅用地:評価額の6分の1
200㎡を超える部分:超えた分が評価額の3分の1
建物の固定資産税の計算方法
建物の評価額は、建築費や使用された資材、構造などを基に決定されます。また、建物は年数の経過とともに価値が下がるため、築年数に応じて「経年減価」が適用され、評価額が徐々に減少します。
新築住宅には特例措置があり、条件を満たす場合は建物部分の税額が軽減されるので、チェックしておきましょう。
画像出典:総務省「地方税制度 固定資産税」
土地と建物それぞれで計算された課税標準額を合算し、税率1.4%を掛けた金額が毎年支払う固定資産税です。特例措置が適用される場合、税額が軽減されることがありますが、申請が必要な軽減措置もあるため、条件を確認し、該当する場合は早めに手続きを行いましょう。
注文住宅の固定資産税が決まるまでの流れ
注文住宅の固定資産税が確定するまでには、以下のステップがあります。
- 家屋調査
- 評価額通知の確認方法
それぞれ詳しく見ていきましょう。
家屋調査
新築住宅の固定資産税評価額を決めるため、自治体の職員が家屋調査を実施します。家屋調査は、建物の評価額を正確に算出するために必要な手続きです。
<調査時期>
通常、新築後1〜3か月以内に実施
<評価対象>
- 建物の広さ
- 構造(木造、鉄筋コンクリート造など)
- 使用された建材や設備の質
- 間取りや設計の特徴
高品質な建材や設備は、建物の評価額を高める要因となります。予算内で機能性や耐久性を確保しつつ、必要以上に豪華な仕様を避けることで、長期的な負担を軽減できます。
評価額通知の確認方法
家屋調査の結果を基に、土地と建物のそれぞれの評価額が算出されます。評価額は、自治体から送られる固定資産税通知書で確認できます。
<通知書の内容>
- 土地と建物それぞれの評価額
- 固定資産税の金額
- 軽減措置や特例の適用状況
通知書に記載された評価額が適正でないと感じた場合は、自治体に再審査を申し出ることが可能です。再審査を希望する際には、必要書類を揃えて申請を行います。申請が認められると、評価額や税額が修正される場合があります。
通知書を受け取った際は、内容をすぐに確認し、不明な点があれば早めに自治体の窓口に相談しましょう。
注文住宅の固定資産税を安くする3つのポイント
注文住宅の固定資産税を抑えるには、建築時の設計や素材選びが重要です。以下の3つのポイントを押さえることで、評価額を抑えられる可能性があります。
- シンプルな間取りや屋根形状
- コストがかかりにくい外壁材選び
- 水回りをまとめる
シンプルな間取りや屋根形状
間取りや屋根の形状が複雑になるほど評価額が高くなる傾向があります。四角形の屋根やシンプルな間取りにすることで、建築費を抑えつつ、評価額も低くできます。
コストがかかりにくい外壁材選び
外壁材は評価額に影響する要素の一つです。タイル貼りなど高価な素材を避け、サイディング材や塗り壁材などコストパフォーマンスの良い素材を選ぶと、建築費用と評価額の両方を抑えられます。
水回りをまとめる
キッチンやトイレ、バスルームなどの水回りを近くに配置すると、配管工事費が削減でき、評価額も低くなる可能性があります。効率的な動線を意識した配置がポイントです。
まとめ|固定資産税を知って家づくりを計画的に進めよう
固定資産税は、注文住宅を建てた後に毎年支払う税金です。この税金は、土地や建物の評価額を基に算出されます。固定資産税の仕組みや税額の決定プロセスを把握しておくと、家づくりにかかる費用を見通しやすくなり、計画を進める際の安心感にもつながります。
「注文住宅の相談ってどうしたらいいの…?」
「ちょっとした質問でも大丈夫なの…?」
そのような不安をお持ちの方はぜひ川上技建にお問い合わせください。
川上技建は創業から30年以上、北海道苫小牧市を拠点に活動しています。ご相談から設計・施工まで自社による一貫対応を強みとしています。
伝統工法や最新技術も取り入れながらご要望に合わせたご提案が可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。