こんにちは、川上技建です🌳
北海道の苫小牧市で住宅の新築工事、リノベーション工事、リフォーム工事、アパートなどの設計・施工を手がけています。
注文住宅を建てる際、土地を先に購入する場合には「土地先行融資」という選択肢があります。しかし、住宅ローンとの違いや、つなぎ融資との使い分け、具体的な手続き方法について詳しく理解している方は少ないかもしれません。
そこで今回は、創業35年以上の実績を誇る川上技建が、土地先行融資について、以下のポイントを具体的にわかりやすく解説します。
注文住宅を検討している方や資金計画について相談したい方はぜひ川上技建までお気軽にお問い合わせください。
▼目次
まとめ|土地先行融資を正しく理解してスムーズに家づくりを進めよう
土地先行融資とは?概要や融資方法による違い
土地先行融資は、将来、土地に住宅を建てることを条件に、土地の購入費用を先に借り入れるための融資方法です。一部条件を満たせば住宅ローン控除の対象にもなります。土地を担保に借り入れる融資のため、住宅ローンと同じ金利で融資を受けられます。
土地の購入に住宅ローンは利用できない
住宅ローンは、本来「居住用の建物」に対する融資を目的としています。そのため、建物が建っていない土地だけを購入する場合、住宅ローンの条件を満たさず、借り入れることができません。
一方、土地先行融資は、注文住宅を建てる予定がある場合に利用できる仕組みです。この融資では、購入する土地を担保にすることで、土地の購入資金を借り入れることができます。
土地先行融資とつなぎ融資の違い
土地先行融資と似た言葉に「つなぎ融資」がありますが、利用目的が大きく異なります。
土地先行融資は土地購入を対象としており、つなぎ融資は建物工事中の資金不足を補う役割を果たします。これらの違いを理解し、自分の計画に合った融資方法を選びましょう。
土地先行融資の2つのメリット
土地先行融資は、土地を先に購入したい場合に利用できる便利な制度です。この融資を活用することで、低金利で資金を借り入れられるほか、一定の条件を満たせば住宅ローン控除の対象にもなります。
- 低金利で資金を借入できる
- 条件を満たせば住宅ローン控除の対象になる
ここからは、土地先行融資の主なメリットを見ていきましょう。
低金利で資金を借入できる
土地先行融資は、住宅ローンの低金利が適用されることが多いため、一般的なローンに比べて利息を抑えられます。金利が高いローンを利用した場合に比べて、全体の返済額を大幅に軽減できるため、資金計画を立てやすくなります。
条件を満たせば住宅ローン控除の対象になる
土地先行融資を利用しても、一定の条件を満たすことで住宅ローン控除を受けられます。
具体的な条件は以下のとおりです。
- 土地を取得してから2年以内にその土地上に住宅を新築する
- 借入金に抵当権を設定する
住宅ローン控除2つの条件とは
住宅ローン控除は、家を建てる際の負担を軽減できるお得な制度です。ただし、この制度を利用するには、土地の購入から住宅建築にかけて2つの条件を満たす必要があります。
- 土地を購入してから2年以内に家を建てる
- 土地購入資金の借入金に抵当権を設定する
土地購入後のスケジュール管理や借入金に関する手続きを確認しましょう。
土地を購入してから2年以内に家を建てる
住宅ローン控除を受けるためには、土地を購入してから2年以内に住宅を建てなければなりません。この条件は、購入した土地が住宅建築のためのものであることを証明するために必要です。
土地購入資金の借入金に抵当権を設定する
住宅ローン控除を適用するためには、土地購入の際に借り入れた資金に「抵当権」を設定する必要があります。抵当権とは、金融機関が土地を担保として確保する権利のことで、万が一返済が滞った場合に備える仕組みです。
借入金に抵当権が設定されていない場合、住宅ローン控除を受けられない可能性があるため、金融機関との契約時にこの点を必ず確認しましょう。
土地先行融資3つのデメリット
土地先行融資は、土地を先に購入したい場合に便利な制度ですが、利用する際にはデメリットもしっかり理解しておきましょう。
- 融資を取り扱う金融機関が少ない
- 住宅建築プランの事前提出が必要
- 融資手続きや登記費用が追加で発生
デメリットを把握しておくことで、予期せぬトラブルや負担を防ぎ、安心して家づくりを進められます。
1.土地先行融資を取り扱う金融機関が少ない
土地先行融資は、すべての金融機関で利用できるわけではないことに注意が必要です。また、融資条件や金利が金融機関ごとに異なるため、自分の希望する条件で融資を受けられるか事前に確認する必要があります。
複数の金融機関を比較し、金利やサービス内容を総合的に検討することで、自分に最適な選択をしましょう。
2.住宅建築プランの事前提出が必要
土地先行融資を申し込む際には、住宅建築の具体的なプランを金融機関に提出する必要があります。このプランは「建物を建てる意思があること」を証明するために必須です。
具体的な計画がない場合、審査が進まず融資を受けられない可能性があるため、建築プランを早めに準備しておくことが重要です。スケジュールを逆算して建築業者や設計士と相談しながら計画を進めましょう。
3.融資手続きや登記費用が追加で発生
土地先行融資を利用する場合、通常の住宅ローンに比べて手続きが複雑になることがあります。土地購入時と建物完成時の2回に分けて手続きが必要なため、それぞれにかかる登記費用や書類作成費用が追加で発生します。
具体的には、土地の所有権登記や抵当権設定登記の費用が土地購入時に発生し、建物完成時にはさらに住宅ローンの手続き費用が加わります。これらのコストを事前に把握し、全体の資金計画に組み込んでおくことが大切です。
土地先行融資を受けるまでの流れ
土地先行融資を利用して土地を購入するには、下記の手順を順番に進める必要があります。
- 金融機関の選定
- 金融機関による審査
- 融資の承認と契約手続き
- 融資実行と土地購入
- 建物の建築開始と住宅ローンへの移行
それぞれのステップを確認し、スムーズに手続きを進めましょう。
金融機関の選定
土地先行融資を提供している金融機関は限られているので、まずは条件に合う金融機関を探しましょう。金利や融資条件をしっかり比較し、自分の計画に合った選択肢を見つけることが大切です。候補が決まったら、事前相談を行い、計画が融資対象になるか確認します。
金融機関による審査
事前相談で条件が合うことを確認したら、必要な書類を揃えて審査を申し込みます。審査では、申込者の収入や返済能力、購入予定の土地や建物の価値が確認されます。この審査には数日から数週間かかることがあるため、余裕を持って準備を進めると安心です。
融資の承認と契約手続き
審査に通過すると、融資が正式に承認され、契約手続きに進みます。このステップでは、借入額や金利、返済期間といった条件を詳しく確認しましょう。不明な点があれば、契約を結ぶ前にしっかり確認し、納得した上でサインを行います。
融資実行と土地購入
契約が完了すると、融資が実行され、資金が金融機関から振り込まれるので、この資金で土地を購入し所有権を取得しましょう。同時に、金融機関が土地に抵当権を設定します。抵当権は、万が一ローンの返済が滞った場合の担保となります。
建物の建築開始と住宅ローンへの移行
土地の購入が終わったら、計画に基づいて建物の建築を進めましょう。建物が完成すると、土地先行融資の借入分を含めて住宅ローンに組み替える手続きを行います。この段階では、土地と建物をまとめて住宅ローンで返済する形となります。建築計画や返済計画を事前にしっかり考えておくことが大切です。
まとめ|土地先行融資を正しく理解してスムーズに家づくりを進めよう
土地先行融資は、土地を先に購入し、理想の住まいづくりを進めるための手段です。一方で、メリットだけでなく、金融機関の選定や建築スケジュールの調整など、計画的な準備が求められる融資方法でもあります。
この記事で解説したように、低金利で資金を借り入れられる点や住宅ローン控除の適用などの利点を活用することで、資金計画を有利に進めることができます。土地先行融資をうまく活用して、安心して注文住宅の建築を進めましょう!
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川上技建は創業から30年以上、北海道苫小牧市を拠点に活動しています。ご相談から設計・施工まで自社による一貫対応を強みとしています。
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