こんにちは、川上技建です🌳
北海道の苫小牧市で住宅の新築工事、リノベーション工事、リフォーム工事、アパートなどの設計・施工を手がけています。
春が近づくと、「天井にシミができている」「屋根裏が湿っぽい」といったトラブルに気づくことはありませんか?
雪解けの時期に起こる「雨漏り」や「すが漏り」は、寒い地域ならではの問題です。知らずに放っておくと、家のダメージが広がることも。
そこで今回は、創業35年以上の実績を誇る川上技建が、以下のポイントを具体的にわかりやすく解説します。
- 春先に増える「すが漏り」と「雨漏り」の違いは?
- なぜ雪解けで雨漏りが発生するのか?
- 雪解けで雨漏りが発生?修理が必要なサインをチェック!
- 春が来る前に!雪解けの雨漏りを防ぐために今できる対策
- 雪解けの雨漏り修理費用の相場と保険適用について
自分の家を守るために、ぜひ参考にしてみてください!
また、注文住宅をご検討中の方はぜひ川上技建までお気軽にお問い合わせください。
▼目次
春先に増える「すが漏り」と「雨漏り」の違いは?
「すが漏り」や「雨漏り」はどちらも屋根からの水漏れですが、仕組みは大きく異なります。ここからは、
について詳しく解説します。
すが漏りと雨漏りの違い
すが漏りは、冬場に屋根の雪が溶け、軒先で再び凍ることで「氷の壁(アイスダム)」ができ、逃げ場を失った水が屋根の隙間から家の中に入り込むことで発生します。特に屋根の断熱が不十分だと室内の熱が屋根に伝わりやすくなり、さらに換気が悪いとこもった熱が逃げにくくなるため、屋根の温度が上昇し、雪解けが進みやすくなります。その結果、すが漏りのリスクが高まります。
一方で、雨漏りは屋根の劣化や施工不良、大雨によるダメージが原因です。屋根材のひび割れや防水シートの損傷などにより、直接雨水が室内へ侵入してしまうのが特徴です。
雪解け水が引き起こす屋根のトラブル
雪解けが始まると、屋根に隠れていたダメージが表面化しやすくなります。冬の間に蓄積した氷が屋根材の隙間に入り込み、温度変化によって膨張・収縮を繰り返すと、屋根が破損してしまうことがあります。また、雨樋(あまどい)が氷や落ち葉で詰まっていると、溶けた雪がスムーズに排水されず、屋根や外壁に水が溜まり、建物への負担が増してしまうのです。
さらに、屋根裏の断熱や換気が不十分だと、暖房による室内の熱がこもり、結露が発生することもあります。これが原因で、カビや木材の腐食が進み、知らないうちに建物全体の劣化が進行してしまうこともあります。
なぜ雪解けで雨漏りが発生するのか?
雪解けによって雨漏りが発生するのには、以下のような原因が考えられます。
雪解けの時期に雨漏りを防ぐためには、原因を正しく理解し、適切な対策を講じましょう。
冬の間に蓄積した氷と雪が屋根を傷めるから
冬の間、屋根には雪が積もり、雪や氷の重さの影響で少しずつダメージが蓄積されます。特に、昼間に溶けた雪が夜になり再び凍ることを繰り返すと、氷が屋根材の隙間に入り込み、膨張・収縮が繰り返され屋根が傷んでしまいます。
雨樋(あまどい)に詰まった氷が雪解け水の逃げ場を奪うから
冬の間に雨樋(あまどい)に氷や落ち葉が詰まると、排水が正常に行われなくなります。その結果、雪解け水が適切に流れず、屋根や壁に溜まってしまうことで、すが漏りや雨漏りの原因になるのです。
雨樋が詰まると、水が逆流し、屋根裏や軒下に水が侵入する可能性が高まります。特に、冬の終わりに氷の塊が雨樋内に残っていると、急に気温が上がったときに水の逃げ場がなくなり、屋根や外壁に負荷がかかります。
暖房で発生した屋根裏の結露が原因
屋根裏の結露は、カビや木材の腐食を引き起こし、雨漏りの原因となることがあります。
屋根裏の断熱が不十分だったり、換気がしっかりされていないと、室内の暖房によって屋根裏の温度が上昇し、結露が発生します。結露した水分が屋根材や断熱材に染み込み、時間が経つとカビや木材の腐食を引き起こすことに。
特に寒冷地では、結露が凍結することで屋根内部に氷ができ、春先の気温上昇とともに溶け出して雨漏りのような現象を引き起こすことがあります。
雪解けで雨漏りが発生?修理が必要なサインをチェック!
雪解け時期に次のような症状が見られたら、すぐに専門業者に相談しましょう。
すが漏りの兆候としては、
- 屋根裏や軒先から水が垂れている
- 天井に輪染みができている
- 屋根のふちに大きな氷の塊ができている
場合が挙げられます。こうしたサインを見逃すと、屋根の断熱材が濡れて機能を失ったり、構造が損傷し、家の耐久性が低下することにつながります。
雨漏りのサインとしては、天井から水滴が落ちてくる、壁紙が剥がれる、カビが発生するなどがあります。こうした症状が出ている場合は、すでに屋根や防水シートが劣化している可能性が高いため、早急な修理が必要です。
春が来る前に!雪解けの雨漏りを防ぐために今できる対策
冬の間に蓄積されたダメージは、春になって一気に表面化します。以下のような対策を行うとトラブルを未然に防げます。
春を迎える前にしっかりと準備をして、大切な家を守りましょう。
屋根や雨樋の定期チェックで雨漏りを防ぐ
屋根や雨樋の点検をこまめに行うことで、雪解け時の水漏れを未然に防止できます。雨樋に落ち葉や氷が詰まっていないか確認し、水がスムーズに流れる状態を維持しましょう。
<チェックのポイント>
- 雨樋にゴミや氷が詰まっていないか?
- 屋根材が浮いたり割れたりしていないか?
- 軒先に氷の塊(氷のダム)ができていないか?
こうした点をチェックし、必要であれば清掃や補修を行うことで、トラブルを未然に防げます。
プロの点検でトラブルを未然に防ぐ
自己点検では発見しづらい部分もあります。特に屋根の防水シートの劣化や、すが漏りによる断熱材の損傷、小さなひび割れなどは、専門の業者でなければ見つけにくいものです。
<専門業者の点検でチェックできるポイント>
- 屋根の防水シートの劣化
- すが漏りによる断熱材の損傷
- 小さなひび割れや劣化箇所
専門業者の点検を受け、まだ目に見えないダメージを早期に発見し、大規模な修理を未然に防ぎましょう。
雪解けの雨漏り修理費用の相場と保険適用について
雪解けの雨漏りやすが漏りが発生してしまった場合、修理にかかる費用が気になりますよね。
修理が必要になった場合に備えて費用や保険についてしっかりと確認しておきましょう。
屋根補修・防水処理にかかる費用相場
実際の修理費用は、被害の大きさや修理の範囲によって変わります。
<修理費用の目安>
- 簡単な補修:10万円以内
- 全面補修:30万円以上
- 防水塗装:10万円前後
- 屋根の葺き替え:50万円以上
これらはあくまで目安の金額であり、屋根の状態や修理内容によって費用が変動します。
火災保険や瑕疵担保責任保険が適用されるケース
修理費用を軽減するために、保険が適用されるケースについても確認しておきましょう。
<火災保険が適用されるケース>
- 強風で屋根が破損した場合
- 積雪で屋根が歪んだ場合
ただし、自然災害が原因でない場合は火災保険の対象外となることが多いのが現状です。
<瑕疵担保責任保険(住宅瑕疵保険)が適用されるケース>
新築10年以内で、建築時の施工不良が原因の場合は適用される可能性があります。
加入している保険の内容を確認し、適用できるかどうかを業者や保険会社に相談することをおすすめします。
雪解けによる雨漏り・すが漏れ対策で安心の春を迎えよう
この記事では、雪解け時期に発生しやすい雨漏りやすが漏りの原因、必要な修理、そして効果的な予防策について詳しく解説しました。
雪解けによる雨漏りやすが漏りは、放置すると建物の寿命を縮めてしまいます。修理費用が大きくなる前にご自宅の雨漏り対策をしっかりと行いましょう。
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川上技建は創業から30年以上、北海道苫小牧市を拠点に活動しています。ご相談から設計・施工まで自社による一貫対応を強みとしています。
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