冬の雪かきを楽にしたい!ロードヒーティングのメリット・デメリット&費用を詳しく紹介

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こんにちは、川上技建です🌳

北海道の苫小牧市で住宅の新築工事、リノベーション工事、リフォーム工事、アパートなどの設計・施工を手がけています。


冬の厳しい寒さが続く地域では、積雪や路面の凍結によるトラブルに悩まされる方も多いのではないでしょうか?そんな雪国の暮らしを快適にする設備のひとつが「ロードヒーティング」です。


「ロードヒーティングってどんな仕組みなの?」

「導入したいけど、設置費用や維持費が気になる…」

といった疑問を持っている方も多いはず。


そこで今回は、創業35年以上の実績を誇る川上技建が、ロードヒーティングについて詳しく解説します!



ロードヒーティングの導入を検討している方にとって、役立つ情報をまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。



▼目次


ロードヒーティングとは?

 ロードヒーティングの役割

 ロードヒーティングの種類

 ロードヒーティングの設置方法

ロードヒーティングの3つのメリット

 メリット1.雪かき不要で冬の負担が大幅に軽減

 メリット2.凍結防止で滑りやすい路面を安全に保つ

 メリット3.除雪業者の依頼や除雪機の費用を削減できる

ロードヒーティングの4つのデメリット

 デメリット1.初期費用が高額で設置ハードルが高い

 デメリット2.ロードヒーティングの有無によって段差ができる

 デメリット3.設置場所の条件によっては効果が限定的

 デメリット4.ランニングコストがかかる

ロードヒーティングにかかるコスト

冬の暮らしを快適に!ロードヒーティングの導入を検討しよう



ロードヒーティングとは?


ロードヒーティングは、地面の下に電熱線や温水パイプを埋め込み、雪を溶かすことで積雪や凍結を防ぐ設備です。



ここからは、ロードヒーティングの基本をお伝えします。



ロードヒーティングの役割


冬の朝、駐車場や玄関先に積もった雪をスコップでかき分けるのは、なかなか大変ですよね。そんな雪かきの負担を減らし、冬の暮らしを快適にするのがロードヒーティングです。


ロードヒーティングは、地面に熱を加えることで雪を溶かし、路面の凍結を防ぐ設備です。主に住宅の駐車場や公共道路などに導入され、冬の安全対策として活用されています。


<主な役割>


ロードヒーティングがあれば、冬場の雪かきのストレスを大幅に軽減できるのです。



ロードヒーティングの種類


ロードヒーティングには、「電熱線式」と「温水式(ボイラー式)」「電気ヒートポンプ式」の3種類あります。


<電熱線式ロードヒーティング>

電気式は、地面に埋め込んだ電熱線を通じて雪を溶かす方式です。比較的手軽に設置でき、メンテナンスが少なく済むのが特徴ですが、使用状況によっては電気代が高くなる可能性があります。


<温水式(ボイラー式)ロードヒーティング>

ボイラーで加熱した不凍液をパイプ内に循環させて地面を温め、雪を溶かす方式です。燃料(灯油・ガス)を使用し、立ち上がりが早く広範囲の過熱が可能といった特徴があります。ただし、燃料ダイヤボイラー点検、不凍液交換など、維持費が高くなります。


<電気ヒートポンプ式ロードヒーティング>

空気中の熱を利用して不凍液を加熱し、雪を溶かす方式です。電気式や温水式に比べてエネルギー効率が高く、環境に優しいといった特徴があります。特に長期的には電気代の削減が期待できるため、経済的にも魅力的です。


設置費用やランニングコストのバランスを考えながら、最適な方式を選びましょう。



ロードヒーティングの設置方法


ロードヒーティングを導入するには、地面を掘削し、電熱線や温水配管を埋め込む工事が必要になります。簡単に後付けできるものではなく、しっかりとした施工が求められる設備です。


設置の流れは、大きく5つのステップに分かれます。


1.設置場所の地盤状態をチェック

設置を行う前に、地盤の状態を確認します。地盤が柔らかい場合や水はけが悪い場所では、施工後の不具合が生じることがあります。


2.掘削工事|配線・配管を埋める準備

次に、地面を掘削して配線や配管を埋め込むためのスペースを作ります。この際、必要な深さや幅を確保し、設置予定のヒーティングシステムの種類に応じた準備を行います。


3.ヒーティング設備の設置|電熱線or温水配管を敷設

掘削が終わったら、実際にヒーティング設備を設置します。電気式の場合は電熱線を、温水式の場合は温水配管を敷設します。


4.舗装工事|表面を仕上げる

設備を設置したあとは、アスファルトやコンクリートで表面を舗装します。


5.温水式の場合はボイラーの設置も必要

温水式のロードヒーティングを選んだ場合、ボイラーを設置する必要があります。ボイラーには、燃料供給のための配管も必要となり、電気式に比べて設備が多くなるため施工期間や費用も増加します。


広い範囲に設置するほど工事が大掛かりになり、コストも上がります。事前に複数の業者に見積もりを依頼して、予算と比較しながら検討しましょう。




ロードヒーティングの3つのメリット


ロードヒーティングを導入すれば、雪かきの手間を減らし、凍結による転倒リスクを防ぎ、除雪コストも削減できます。



ここからは、ロードヒーティングがどのように冬の暮らしを快適にしてくれるのか、具体的に見ていきましょう。



メリット1.雪かき不要で冬の負担が大幅に軽減


ロードヒーティングがあれば、降り積もる雪を自動で溶かしてくれるため、スコップを手にする機会がぐっと減ります。特に、高齢者や共働き世帯にとっては、大きな負担軽減になります。


また、早朝や夜間に雪が積もっても、自動で雪を溶かすため、翌朝の通勤・通学もスムーズに。仕事や家事で忙しい人にとっても、時間を節約できるのは大きなメリットです。



メリット2.凍結防止で滑りやすい路面を安全に保つ


ロードヒーティングは雪を溶かすだけでなく、路面の凍結防止にも効果的です。


雪が積もらなくても、気温が低いと地面が凍ってツルツルになり、転倒やスリップ事故の原因になります。特に、玄関先や駐車場のスロープなどは、滑りやすくなるため危険です。


ロードヒーティングを設置しておけば、こうした凍結リスクを減らし、安全な環境を保てるため、特に小さな子どもや高齢者がいる家庭では、転倒の危険を避けるために大きな安心材料になるでしょう。



メリット3.除雪業者の依頼や除雪機の費用を削減できる


毎年の除雪作業にかかるコストと比較すると、長期的に見てロードヒーティングのほうが経済的になるケースもあります。


<費用削減の例>

  • 定期的な除雪業者への依頼が不要になり、毎冬のコストを削減できる
  • 除雪機を購入する必要がなくなる(機械のメンテナンス費用もカットできる)
  • 時間の節約にもなる(雪かきにかかる労力を減らせる)


特に、頻繁に除雪が必要な豪雪地帯では、ロードヒーティングのコストメリットは大きいです。




ロードヒーティングの4つのデメリット


ロードヒーティングには多くのメリットがありますが、導入を検討する際にはコストや設置環境に関するデメリットも考慮する必要があります。



ロードヒーティングを導入する際に気をつけるべきポイントを、ひとつずつ見ていきましょう。



デメリット1.初期費用が高額で設置ハードルが高い


ロードヒーティングを設置するには、まとまった初期費用が必要になります。


<相場>

ロードヒーティングは設置する範囲が広くなるほど、費用はどんどん高くなります。

また、設置には地面を掘削して配線や配管を埋める工事が必要なため、手軽に後付けできる設備ではない点も考慮しなければなりません。



デメリット2.ロードヒーティングの有無によって段差ができる


ロードヒーティングを設置すると、その部分の雪は効率よく溶けて地面が露出します。一方、敷設されていない道路や歩道には雪が積もり続けるため、「ロードヒーティングがある部分とない部分で段差が生じる」という問題が発生することがあります。


高低差は交通事故や転倒のリスクを引き起こす要因にもなるため、特に歩行者や車両の通行時に注意が必要です。



デメリット3.設置場所の条件によっては効果が限定的


ロードヒーティングはどこでも設置すれば効果がある、というわけではありません。

設置場所の条件によっては、期待するほどの効果が得られないこともあります。


  • 積雪量が少ない地域では、導入メリットが薄い(費用対効果が低い)
  • 適切な排水設備がないと、溶けた雪が再凍結し、逆に危険になることも
  • 適当な勾配がないと、融雪水の流れが妨げられ、道路の一部で水たまりができたり、凍結することがある


こうした点を事前にチェックし、ロードヒーティングの設置を検討しましょう。



デメリット4.ランニングコストがかかる


ロードヒーティングは設置後も、電気代や燃料代(灯油・ガス)、ボイラーの点検、不凍液の交換といったといったランニングコストがかかります。

特に電気式のロードヒーティングの場合は電気料金の値上がりに影響を受け、温水式の場合は燃料の価格高騰によってコストが変動します。




ロードヒーティングにかかるコスト


ロードヒーティングにかかるコストをまとめました。設置費用は電気ヒートポンプ式が最も高く、ランニングコストは電熱線式が最も高い傾向にあります。

電気式は、スイッチを入れるとすぐに加熱が始まり、立ち上がりの早さがメリットです。しかし、電気料金の変動に影響を受けやすく、電気料金補助政策の縮小により、今後コストが上昇する可能性があります。導入を検討する際は、ランニングコストの変動も考慮することが大切です。


ボイラー(温水)式は、広範囲をカバーできるのが大きな特徴です。テニスコートの半分ほどの面積にも対応できるため、大きな駐車場や歩道などにも適しています。また、雪を素早く溶かせるため、積雪量の多い地域では特に効果的です。


ヒートポンプ式は、他の方式と比べてランニングコストが低いというメリットがあります。しかし、設置費用が高額で、不凍液の交換や機器の寿命が短い点がデメリットです。また、加熱までに時間がかかるため、急な雪解けが必要な場面には向いていません。


それぞれの方式には特徴があるため、使用環境やコスト面をしっかり考慮して最適なものを選びましょう。




冬の暮らしを快適に!ロードヒーティングの導入を検討しよう


ロードヒーティングは、積雪や凍結の悩みを解消し、冬の暮らしを快適にしてくれる設備です。


「雪かきをなくしたい」「冬の安全性を高めたい」と考えている方にとって、大きなメリットがあります。


しかし、設置費用やランニングコスト、設置条件なども慎重に検討することが大切です。

今回の記事を参考にしながら、ご自身のライフスタイルや予算に合った選択をしてください。



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