注文住宅を購入した人必見!新築住宅の引き渡し前チェックリストと見落としがちなポイント

こんにちは、川上技建です🌳

北海道の苫小牧市で住宅の新築工事、リノベーション工事、リフォーム工事、アパートなどの設計・施工を手がけています。


注文住宅を購入した後、引き渡し前に施主検査が行われます。

施主検査は、施主が工事の品質や安全性を確認する検査で、施工ミスや不具合を早期発見するための重要なプロセスです。検査完了後は工事内容に同意したとみなされるため、問題点はこの段階で発見しなければなりません。


そこで今回は、創業35年以上の実績を誇る川上技建が、新築住宅の引き渡し前チェックリストや見落としがちなポイントを、わかりやすく解説します。



事前にチェックすべきポイントを知っておけば、施主検査での見落としリスクを大幅に減らせます。注文住宅の引き渡し前に、チェックポイントを把握しておきましょう。



▼目次


注文住宅の引き渡し前チェックリストと施主検査の必要性

 施主検査の期間とスケジュール

 竣工検査との違い

施主検査のチェック項目と見落としがちなポイント

 図面どおりに仕上がっているか

 外装に不具合はないか

 室内の傷や汚れ、設備に問題はないか

 天井裏に不具合はないか

注文住宅の引き渡し前チェックリストの内容

 ドア

 

 階段

 壁、天井

 窓、サッシ

 室内設備

 水回り

 ベランダ、バルコニー

 屋根裏、床下

 外装

 外構

施主検査時に準備しておきたい持ち物

まとめ



注文住宅の引き渡し前チェックリストと施主検査の必要性


注文住宅の引き渡し前チェックリストは、施主検査の際に必要なものです。


施主検査とは、注文住宅の工事が予定どおりに行われたか、不具合や傷・汚れがないかを施主(注文住宅を建築会社に依頼した人)が確認する検査です。契約によっては、ホームインスペクターが同行する場合があります。


施主検査は、注文住宅の入居後トラブルを防ぐための重要な検査です。スケジュールや検査内容をしっかり把握しておきましょう。



施主検査の期間とスケジュール


注文住宅の施主検査が行われるのは、引き渡し日の2週間以上前です。万が一不具合を発見した場合に、補修の日程を調整する必要があるため、余裕をもって実施されます。


水回りや電気設備の検査も行うため、水道や電気が使用できることが条件となります。家の広さによって前後するものの、2〜3時間程度で終了するのが一般的です。

当日は、工事担当者から建物の状況説明を受けながら順番に確認していきます。


外壁や屋根など外装の検査に支障が出るので、雨天など天気の悪い日は避けて行いましょう。



竣工検査との違い


竣工検査は、工事が完了した時点で建築会社や工務店のみで行う検査です。内覧会とも呼ばれます。

竣工検査では、設計書どおりに施工が行われているか、建物の品質や安全性は問題ないかを確認します。竣工検査に施主が立ち会わないケースでは、検査員から報告書を提出してもらうことが可能です。


竣工検査の約1週間後に行われるのが施主検査です。施主検査では、施主が立ち会って、建物の品質や安全性を確認します。検査後、補修が必要な箇所があれば建築会社に伝えましょう。


建築会社が中心となる竣工検査に対し、施主検査は施主が中心となって検査を行うため、事前に引き渡し前チェックリストを用意するのがおすすめです。




施主検査のチェック項目と見落としがちなポイント


注文住宅の施主検査でチェックすべき項目を詳しくみていきましょう。見落としがちなポイントもあわせて解説します。



図面どおりに仕上がっているか


実際の建物と図面を見比べて、異なる部分がないかをチェックします。

ドア、天井、壁、床、窓、収納、照明器具、コンセント、スイッチなど、建具や設備が図面どおりかどうかを確認しましょう。


もし、注文住宅の完成前に工事計画の変更があった場合は、変更部分も反映されているか確認が必要です。



外装に不具合はないか


外壁や基礎にひび割れなどの不具合はないかを確認します。もし、外構工事が完了していなければ、業者に完成時期を明示してもらいましょう。


特に、隣地との土地の境界が明確になっているかは注意すべきポイントです。境界を示す境界標が設置されていなければ、建築会社に境界位置を確認しましょう。不明瞭のままだと、後のトラブルにつながりかねません。



室内の傷や汚れ、設備に問題はないか


内装に傷や汚れ、ひび割れなどがないか確認するほか、ドアや引き出しの開閉動作に問題がないことも忘れずに確認しましょう。

あとから傷や汚れなど不具合に気付いた場合、有料での補修になる可能性があるため、施主検査の時点ですみずみまで見ておく必要があります。


電化製品は電源を入れて動作確認をし、水回りの設備では水が問題なく流れることをチェックします。家具や家電の設置を考慮し、室内の寸法も計測しておくとよいです。



天井裏に不具合はないか


天井裏は普段の生活では目に見えない部分ですが、不具合があると住宅全体のトラブルにつながりかねません。


点検口から全体を見て、雨染みがないか、未施工箇所がないか、配管の接続不良がないかなどを確認します。




注文住宅の引き渡し前チェックリストの内容


新築住宅の施主検査で確認すべき事項をまとめたのが、引き渡し前チェックリストです。

川上技建でも注文住宅の引き渡し前チェックリストを作成したので、検査当日に持参してチェックしてください。


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ドア


□ 開閉方向に間違いはないか(内側・外側・右側・左側)

□ 開閉動作はスムーズか

□ 鍵がある場合、鍵の開け閉めはスムーズか

□ 傷や汚れはないか

□ 隙間が空いていないか

□ 開き戸と引き戸に間違いはないか




□ 歩いたときにきしみや床鳴りはしないか

□ 傷や汚れ、凹みはないか

□ 床材を貼る方向は間違っていないか

□ 立ったときに床の傾きを感じないか

□ タイルやフローリング目地に浮きやひび割れはないか

□ 目地の形状や幅は正確か、ズレはないか

□ 床暖房の動作は正常か(床暖房ありの場合)



階段


□ 手すりにぐらつきはないか

□ 踏板に傷や汚れ、凹みはないか

□ 踏板が床鳴りしないか

□ 側面のアクリルパネルに傷や汚れ、くもりはないか

□ 照明スイッチは正確な位置にあるか



壁、天井


□ クロスに傷や汚れ、剥がれなどがないか

□ 壁と天井の接合部に隙間はないか

□ クロス同士のつなぎ目に隙間はないか

□ 巾木の緩みやコーキングの浮き・剥がれはないか

□ 天井に傷や汚れ、剥がれなどがないか



窓、サッシ


□ 窓の形状やサイズ、ガラスの種類などは計画どおりか

□ 窓やサッシの開閉はスムーズにできるか

□ 窓のカギの施錠、開錠は問題なくできるか

□ 窓ガラスやサッシに傷や汚れはないか

□ 窓の高さは計画どおりか

□ 網戸に傷や汚れ、穴などはないか

□ 開閉の際に異音がしないか



室内設備


□ コンセントやスイッチ、照明、収納の位置や数は正しいか

□ コンセントやスイッチの通電に問題はないか

□ 照明は問題なく点灯するか

□ 収納の棚板にがたつきやズレがないか

□ 収納のドアはスムーズに開閉できるか

□ 収納の取っ手にぐらつきや欠損はないか

□ 計画どおりの型番の室内設備が設置されているか

□ 電気設備の動作に問題はないか



水回り


□ 計画どおりの付属品が設置されているか

□ 水回り設備に傷や汚れ、破損はないか

□ 収納に傷や汚れはないか、引き出しの開閉はスムーズか

□ 可動棚がある場合、動作はスムーズか

□ キッチンカウンターは正確な高さになっているか

□ 水栓は問題なく使用できるか

□ 水回りの設備から異音はしないか

□ 排水口から異音や異臭はしないか

□ 洗濯機の蛇口の施工や位置に問題はないか

□ 鏡に傷や汚れ、くもりはないか

□ 換気扇の動作に問題はないか

□ 手摺やペーパーホルダーの位置に問題はないか



ベランダ、バルコニー


□ 床に傷やひび割れ、汚れはないか

□ 防水工事はきちんと行われているか

□ 排水は問題なくできるか

□ 手摺はしっかりと固定されているか

□ 物干しの動作はスムーズか

□ 壁や天井に傷や汚れ、ひび割れはないか



屋根裏、床下


□ 水漏れやシミはないか

□ カビは発生していないか

□ 断熱材の剥がれや施工不良はないか

□ 床下の基礎に不具合はないか

□ 床下にごみが落ちていないか

□ 配線や配管に問題はないか



外装


□ 外壁に汚れやひび割れなどはないか

□ 外壁の繋ぎ目は隙間なくシーリングされているか

□ 屋根瓦に割れや欠けなどはないか

□ 軒天や雨どいは計画どおりに設置されているか

□ 玄関ドアの位置や開閉に問題はないか

□ 玄関ポーチのタイルや目地に異常はないか

□ 屋外照明は問題なく点灯するか



外構


□ インターホンや防犯カメラ、郵便ポストの位置に問題はないか

□ 駐車スペースの大きさは計画どおりか

□ 門扉の位置や開閉方向は正しいか、開閉はスムーズか

□ 照明の位置や数は正しいか、点灯するか

□ 境界標がきちんと確認できるか

□ 排水桝に詰まりはないか





施主検査時に準備しておきたい持ち物


注文住宅の施主検査時に準備しておきたい持ち物は以下のとおりです。


・図面

・仕様書

・バインダー

・筆記用具

・メジャー

・水平器

・マスキングテープ

・スマートフォン

・懐中電灯

・上履き


図面と仕様書は検査時に必須です。万が一不具合があった場合、すぐに書き込めるようにバインダーと筆記用具も用意しましょう。マスキングテープがあれば、不具合のある箇所に印がつけられて便利です。


懐中電灯や水平器はスマートフォンアプリで代用できます。不具合箇所の写真撮影を行うためにも、スマートフォンは持参しましょう。


あると便利な持ち物は以下のとおりです。


・デジタルカメラ(スマートフォンのカメラ機能で代用可)

・タオル

・防寒着や着替え(季節に応じて)

・充電器や小型の家電

・ティッシュペーパー


夏場は冷房が使用できず汗をかくことがあるので、タオルや着替えを持参するとよいです。

北海道の冬は寒いですから、冬場は防寒着を準備しましょう。


スマートフォンの充電器や、通電確認のための家電製品も用意するとよいです。

ティッシュペーパーは、換気扇の吸い込みや汚れの有無を確認するのに便利です。


実際には、工務店が用意してくれるものがほとんどなので、検査前に持ち物はあるかどうか、担当者に聞いてみましょう。




まとめ


注文住宅の施主検査は、施主が主体になって建物の品質や安全性を確認する唯一の機会です。見落としがあると、引き渡し後のトラブルにつながる恐れがあるため、確認すべきポイントをしっかり押さえておきましょう。


注文住宅の購入を検討されている方も、すでに契約された方も、注文住宅の引き渡し前チェックリストと比較しながら施主検査に臨みましょう。


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川上技建は創業から30年以上、北海道苫小牧市を拠点に活動しています。ご相談から設計・施工まで自社による一貫対応を強みとしています。


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