こんにちは、川上技建です🌳
北海道の苫小牧市で住宅の新築工事、リノベーション工事、リフォーム工事、アパートなどの設計・施工を手がけています。
そこで今回は、創業35年以上の実績を誇る川上技建が、「ユニットバスとは何か?」をテーマに、以下のポイントを具体的にわかりやすく解説します。
初めての家づくりでも安心して選べるよう、ポイントを丁寧にお伝えします。ぜひ最後までご覧ください。
また、ユニットバスに関するご相談や住宅づくりのお悩みは、ぜひ川上技建までお気軽にお問い合わせください。
▼目次
ユニットバスってどのようなお風呂?
「ユニットバス」という言葉から、「ホテルにあるような狭いトイレとお風呂が一体型のもの」を思い浮かべる方は少なくありません。これは「3点ユニット」と呼ばれ、ワンルームやビジネスホテルなどで多く採用されているタイプです。
一方、一般的な注文住宅や戸建て住宅で採用されるユニットバスは、「浴槽+洗い場」が独立した構造となっており、トイレや洗面台とは別室になっています。
広さや使い心地も3点ユニットとは大きく異なり、家庭用として十分な快適性が確保されています。
<ユニットバスの定義>
ユニットバスとは、床・壁・天井・浴槽などのパーツをあらかじめ工場でセット化し、現場で組み立てる方式の浴室を指します。「システムバス」とも呼ばれ、現在の新築住宅では主流の工法です。工場で製造するため施工品質にばらつきが出にくく、防水性にも優れている点が特長です。
<在来工法との違い>
在来工法は、現場で職人がタイル貼りや浴槽の設置などを行う、従来型の浴室づくりの方法です。自由な設計が可能というメリットがありますが、施工に時間がかかり、防水処理の劣化によるリスクもともないます。
ユニットバスを選ぶ際に意識すべきポイント
ユニットバスを選ぶ際には、次の3つのポイントを重視するとよいでしょう。
ここからは、それぞれの特徴を詳しく見ていきます。
ユニットバスのサイズ
ユニットバスは、幅と奥行きの内寸に基づいて「1216(0.75坪)」「1616(1坪)」などの規格サイズで表記されます。代表的なサイズと特徴は次のとおりです。
戸建て住宅では、1坪以上の広めサイズが人気です。一方で、マンションや集合住宅では搬入経路や天井高の制限に配慮して、「1216」「1317」「1418」などのコンパクトサイズが多く採用されています。また、築年数の古い団地などでは、さらに小さい「1014」サイズが使われているケースもあります。
ユニットバスで使われる素材・構造
ユニットバスは、選ぶ素材によって手入れのしやすさや快適性、価格帯が変わるため、構造面もあわせて確認しておきましょう。
<浴槽に使われる素材>
壁や天井には、以下のようなパネル素材が使われるのが一般的です。
- ABS樹脂パネル:軽量で施工しやすく、コストパフォーマンスが高い
- FRPパネル:耐水性と断熱性に優れており、経年劣化しにくい
どちらも工場で成型されており、現場での組立精度も安定しやすいのがメリットです。
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ユニットバスのデザインとレイアウト
近年のユニットバスは、機能性だけでなくデザイン性の高さも重視されています。標準仕様の製品であっても、数十種類以上のカラーバリエーションから壁や床の色を選べ、インテリアの好みに合わせた空間づくりが可能です。
壁パネルには木目調や石目調、ホワイトなどのカラーが用意されており、ホテルライクな高級感のあるスタイルや、ナチュラルで落ち着いた雰囲気、清潔感を重視したデザインなど、イメージに合わせた選択ができます。
また、壁の一面だけを異なる色にする「アクセントパネル」を取り入れることで、より個性的で印象的な空間を演出できます。そして、色の切り替えにより、空間の奥行きや広がりを感じさせる工夫ができる点も魅力です。
レイアウトの面では、ドアの位置を左右反転できる鏡像プランに対応している製品が多く、建物の間取りに合わせて柔軟に設計できます。設置するユニットのサイズによっては、ワイド浴槽やベンチ付き浴槽などを選択でき、入浴スタイルに応じた快適性を追求可能です。
照明も、ダウンライトやライン照明など、好みに合わせて照明タイプを選べば、落ち着いたリラックス空間を演出できます。また、Bluetooth対応のスピーカーを設置すれば、入浴中に音楽を楽しむことも。より快適で満足度の高いバスタイムを実現できます。
注文住宅でユニットバスを選ぶ5つのメリット
ユニットバスは機能性と施工性に優れ、注文住宅においても選ばれる機会が増えています。
ここからは、導入時に特に評価される5つのメリットを紹介します。
1.掃除がしやすい
ユニットバスは、壁や床がパネル構造で継ぎ目が少なく、汚れがたまりにくい設計です。掃除の手間が少なく、衛生的な状態を保ちやすいというメリットがあります。水はけのよい床材を採用している製品も多く、湿気やカビが発生しにくいのも特徴です。モデルによっては自動洗浄機能を備えたものもあり、日々の家事負担を軽減してくれます。
2.防水性・断熱性が高い
ユニットバスは、FRP(繊維強化プラスチック)などの防水素材を使用し、床と壁を一体成型しているため、防水性・気密性が非常に高い構造です。浴室内の熱を逃しにくく、冬場でも暖かさを保てるのが大きな魅力です。寒冷地の戸建て住宅でも快適に使用でき、断熱材を使用した高断熱浴槽を選べば、お湯が冷めにくく、光熱費の節約にもつながります。
3.工期が短くリフォームしやすい
ユニットバスは工場でパーツを製造して現場で組み立てるため、施工期間が短く済みます。在来工法と比べて工事費や人件費を抑えやすく、スムーズに導入できるのが魅力です。また、同じ規格サイズのユニットを選べば、将来的なリフォームや入れ替えも比較的容易に行えます。
4.バリアフリー対応も可能
段差の少ない出入口や滑りにくい床材、掴まりやすい手すりなど、ユニットバスはバリアフリー設計にも対応。最近では標準仕様でこれらが備えられている製品も多く、高齢の方や子どもがいる家庭でも安心して利用できます。浴槽の高さを低めに設定したタイプもあり、またぎやすさの面でも優れています。
5.デザインの選択肢が豊富
近年のユニットバスは、見た目のデザインにもこだわる家庭が増え、カラーバリエーションや素材の選択肢が格段に増えました。木目調や大理石調の壁パネルを使えば、ホテルライクな雰囲気を演出できます。浴槽や収納、照明などのカスタマイズもでき、好みやライフスタイルに合わせた空間づくりが楽しめます。
注文住宅でユニットバスを選ぶ4つのデメリット
ユニットバスは多くのメリットを備えていますが、選ぶ際にはいくつかのデメリットも把握しておく必要があります。
ここでは、特に注意すべき4つのポイントを紹介します。
1.湿気がこもりやすくカビが発生しやすい
ユニットバスは高い気密性によって断熱性や防水性を高めていますが、それが裏目に出ることもあります。換気が不十分な場合、湿気が浴室内にこもりやすく、カビの発生原因になってしまうからです。
特に冬場や使用頻度が高い家庭では、入浴後にしっかりと換気・乾拭きを行わないと、カビやぬめりが発生するリスクが高まります。
その対策として、24時間換気機能付きの「浴室暖房乾燥機能」を導入する家庭も増えており、湿気のこもりやすさをカバーする工夫が求められます。
2.設置できるサイズ・形状に制約がある
ユニットバスはあらかじめ規格化されたサイズで製造されているため、自由な寸法での設置はできません。間取りやスペースに制限のある住宅では、希望どおりのサイズが選べないケースもあります。特に、狭小住宅や変形した浴室レイアウトでは、選べる製品が限られてしまうこともあるため注意が必要です。
一方、標準的な戸建て住宅向けのサイズ展開は充実しており、よほど特殊な事情がない限り、サイズに関する大きな問題は起こりにくいといえるでしょう。
3.オプションや部材の自由度が低い
ユニットバスは、メーカーが用意したパーツの組み合わせで構成されているため、完全な自由設計はできません。
たとえば、ジェットバス機能を追加したい、特定の素材や設備を使いたいといった場合は、対応モデルを選ぶ必要があります。また、他社製の部品を組み合わせたり、規格外の設備を設置したりする際には、追加費用が発生しやすくなり、当初見込んでいたコストメリットが薄れてしまう可能性もあります。
4.デザインの完全オーダーはできない
近年はユニットバスでもデザインの幅が広がってきましたが、完全オーダーメイドのような自由度は在来工法に比べて低めです。
特に、天然木や天然石などの自然素材をふんだんに使った浴室空間を希望する場合、ユニットバスでは対応が難しくなります。
とはいえ、高級モデルやハイグレード仕様の登場により、ユニットバスでも質感にこだわった上質な空間を演出できるようになってきており、標準仕様でも十分におしゃれな浴室を実現できるケースが増えています。
まとめ
ユニットバスは、防水性や断熱性、掃除のしやすさに優れた便利な設備です。標準仕様でも多彩なデザインが揃っており、快適性と機能性を兼ね備えた浴室空間を作れます。
一方で、サイズやデザインに制約があることや、湿気対策など気をつけたいポイントもあります。ユニットバスを検討する際は、メリット・デメリットの両面を把握してから選びましょう。
「どのサイズが合うのかわからない」「家族構成に合ったバスルームにしたい」など、不安や疑問がある場合は、プロの視点からアドバイスをもらうのが安心です。
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そのような不安をお持ちの方はぜひ川上技建にお問い合わせください。
川上技建は創業から30年以上、北海道苫小牧市を拠点に活動しています。ご相談から設計・施工まで自社による一貫対応を強みとしています。
伝統工法や最新技術も取り入れながらご要望に合わせたご提案が可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。