こんにちは、川上技建です🌳
北海道の苫小牧市で住宅の新築工事、リノベーション工事、リフォーム工事、アパートなどの設計・施工を手がけています。
注文住宅の購入時にかかる資金には手付金と頭金の2種類があります。どちらも同じもの、という認識があるかもしれませんが、実は手付金と頭金は似て非なるものです。
「手付金と頭金の違いがわからない。相場はどれくらい?」
「注文住宅を検討しているのだけど、手付金・頭金はいくら用意すればいい?」
このような不安や疑問を抱える方々のために、今回は注文住宅の購入時に必要な手付金と頭金の違いをわかりやすく解説します。
事前に手付金と頭金の違い・相場を知っておけば、注文住宅を建てるときに予算が立てやすくなります。手付金・頭金を 含めた住宅の疑問は、ぜひ川上技建にご相談ください。
▼目次
手付金とは?種類と相場
手付金(てつけきん)は「契約金」とも呼ばれているように、注文住宅の売買契約を成立させるのに必要な資金です。そのため、契約時には買い手が売り手に必ず支払う必要があります。
注文住宅を建てる際、 手付金を支払うタイミングは、土地の購入時と建築工事請負契約時の2回です。
法律上、手付金には主に3つの種類(役割)があり、それぞれ特徴が異なります。また、工事費によっても相場が違うため、あわせて解説します。
種類①解約手付
解約手付とは、契約が解除されたときの担保として機能する手付金です。
買い手・売り手のどちらかが契約の解除を希望する場合、相手に支払われます。
買い手が契約解除を希望する場合は、預けた手付金を売り手に支払う(手付流しする)ことで契約解除が可能です。
売り手が契約解除を希望する場合は、預かった手付金の2倍を買い手に支払う必要があります。これは、手付倍返しと呼ばれ、契約に重みを持たせる役割があるものです。
種類②違約手付
違約手付とは、契約違反が発生したときの違約金として機能する手付金です。
たとえば、買い手が支払期日までに代金を支払わなかった、などの例が挙げられます。
解約手付同様、違約手付を買い手が支払う場合は手付金と同額、売り手が支払う場合は手付金の2倍の額を支払わなければなりません。
種類③証約手付
証約手付とは、建築工事請負契約が成立した証明として機能する手付金です。
契約時に買い手が売り手に支払うことで、契約の意思を明確にする役割もあります。
注文住宅における手付金の相場
注文住宅における手付金の相場は、物件価格の5〜10%です。たとえば、注文住宅の物件価格が2,000万円の場合、100〜200万円が相場となります。
宅地建物取引業法により、不動産会社が売り手の場合は、20%を超える手付金を受け取ってはいけないと定められています。万が一、20%を超える手付金を受け取った場合は、超過部分は無効となり、買い手は返還請求を行うことが可能です。
手付金は、工事請負契約書の締結時に支払いますが、この時住宅ローンは利用できません。
そのため、手付金は現金で用意する必要があります。
工事請負契約書の締結については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。
内部リンク:工事請負契約書とは?重要性や記載事項から締結のタイミングまで徹底解説!
頭金とは?メリットと相場
頭金とは、注文住宅の購入時に購入費用の一部として現金で支払う費用です。
一般的に、購入費用の何パーセントかを頭金として支払い、残りを住宅ローンで返済していきます。
たとえば、3,000万円の注文住宅を購入するとして、10〜20%である300〜600万円を頭金として支払うという例が挙げられます。
手付金と頭金の大きな違いは、契約時に必ず支払う必要があるか、ないかという点です。
手付金は契約時に支払う義務がありますが、頭金には支払い義務はありません。
頭金の額は決められていないため、頭金ゼロでも注文住宅を購入可能です。
頭金を支払うメリット
頭金は、手付金のように支払い義務はありませんが、支払うことで得られるメリットがあります。
その1つが、住宅ローンの審査で有利になることです。
注文住宅のローン審査には事前審査と本審査の2種類があります。このうち、事前審査では買い手の返済能力も審査項目に入るため、頭金を支払うことで返済能力が証明できるのです。
また、ローンの金額に対する自己資金の割合が多いと、優遇金利が適用されやすいのもメリットになります。実際、注文住宅の価格の20%を頭金として支払うと、優遇金利が受けられるローンもあるのです。
無理のない返済ができることは、長い目でみると非常に大きなメリットになるでしょう。
頭金を支払わないデメリット
最近では、頭金ゼロでローンを組む「フルローン」の住宅も増えています。
しかし、頭金を支払わないデメリットもあるため注意が必要です。
頭金を支払わないデメリットは、住宅ローンの審査で不利になる場合があることです。
勤続年数や雇用形態、他社からの借入状況などにもよりますが、返済能力に不安があると判断される可能性があります。
自己資金の割合が低くなると、金利が高く設定されることもあります。
特に、フルローンを選択した場合、月々の返済額が増え、家計への負担が及ぶ可能性もあるでしょう。
注文住宅の購入での頭金の相場
2023年度の調査データでは、注文住宅を購入した人の頭金(手持金)の平均は、全国で473.8万円という結果になっています。所要資金(建築費用と土地取得費用の合計)に対し、9.7%の割合です。
北海道を含め、その他地域においては、頭金の平均は372.5万円となっており、所要資金の8.7%の割合になっています。北海道では、全国や首都圏に比べて頭金の相場・割合いずれも低いことが分かります。
注文住宅でかかる諸経費
注文住宅の購入には、手付金・頭金以外に諸経費がかかります。ここでは、注文住宅でかかる諸経費についてわかりやすく解説します。
不動産登記費用
不動産登記費用は、土地の購入・注文住宅の建築・住宅ローンの契約の際に必要な登記にかかる費用です。それぞれの登記は呼び方が異なります。
①土地の購入・・・所有権移転登記
②注文住宅の建築・・・所有権保存登記
③住宅ローンの契約・・・抵当権設定登記
①〜③は別々に登記費用がかかり、具体的な金額は土地や建物の評価額によって決まります。
注文住宅でかかる不動産登記費用は、30〜50万円程度です。司法書士に依頼する場合は、報酬として別途5万円程度必要になります。
仲介手数料
仲介手数料は、不動産仲介会社に支払う手数料です。注文住宅の仲介手数料は、売買契約の締結時、もしくは引き渡し時に支払います。契約時に半金、引き渡し時に半金と分けて支払うケースもあります。
仲介手数料は、宅地建物取引業法で定められており、売買価格に対する比率は一定です。
以下が、仲介手数料の上限になります。
①売買価格が200万円以下・・・売買価格の5%
②売買価格が200~400万円以下・・・売買価格の4%
③売買価格が400万円以上・・・売買価格×3%+6万円
※いずれも消費税が加算されます。
注文住宅の土地購入で発生する仲介手数料について、以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてください。
内部リンク:注文住宅の土地購入で発生する仲介手数料とは?仕組み・相場・費用を抑える方法を解説
印紙代
印紙代は、契約書や公的書類に貼り付ける印紙費用です。注文住宅の購入では、以下の3つの契約書に印紙が必要になります。
- 注文住宅の売買契約書
- 建築時の工事請負契約書
- 住宅ローン契約時の金銭消費賃借契約書
印紙代は書類ごとに必要です。記載された契約金額によって印紙代が異なるため注意しましょう。
たとえば、工事請負契約書の契約金額が「500万円を超え1千万円以下」の場合、印紙代は1万円です。
金額の詳細は国税庁のホームページで確認してください。
出典:No.7140 印紙税額の一覧表(その1)第1号文書から第4号文書まで|国税庁
その他
注文住宅では、ほかにもさまざまな諸経費が発生します。
・住宅ローンの手続きにかかる費用
・火災保険料
・不動産登記費用
・地鎮祭
などが必要になるため、ライフプランを考慮した資金計画を立てましょう。
注文住宅にかかる費用の内訳や住宅ローンについては、以下の記事で詳しく解説しています。
内部リンク:【注文住宅にかかる費用と住宅ローン解説】費用の内訳や申込の流れについて
まとめ
「手付金と頭金がいくらかかるか知りたい!」
「予算の決め方や資金計画の立て方がわからない…」
そのような不安やお悩みをお持ちの方は、ぜひ川上技建にお問い合わせください。
川上技建は創業から30年以上、北海道苫小牧市を拠点に活動しています。
この記事を読み、予算面で不安を感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
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